続・明治教科書明朝完成
かねてより製作中だった明朝体がようやく完成。八月八日予約開始に向けてパッケージやフォントデータの精査中です。
パッケージはレッド。M100+Y100+K15%と、少し燻んだ赤。旧漢字版にてデザイン。明治の「明」が大きな特徴。あまり使われることのない異体字。日編が「まど」に。窓から月明かりが射すのを意味する漢字。「古い時代の中国北部の黄土地帯では半地下形式の住居が多く、竪穴を中心に作られた部屋の窓は一つであり、そこから入る窓明かりを神の訪れとみたて窓のところに神を祀った。それで神のことを神明という」(白川静著常用字解・平凡社より)↓。
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文字組資料。第一弾の明治教科書明朝と比べ大幅に旧字異体字を増やしました。例えば新潟県の「潟」はさんずいに写。これは方言漢字と呼ばれる。そのほかにも独自の資料から抽出した現代では見られない形状の漢字の数々。漢字好きな方や研究者の方にもおすすめのフォントです↓。
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平仮名は変体仮名もいくつか取り入れています。当時の活字をイメージしてまずは手書きレタリングスケッチからデザインしています↓。
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文字組資料。100年以上前の教科書から内容が面白いと思った文章を文字起こし。それを続・明治教科書明朝で組んでいます。蟻の生活↓。
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蛍光色で印刷した文字組み資料。特に欧文は超個性的。ゴシック調なローマン体。全て直線で構成しているのが大きな特徴です↓。
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百年以上前のカタカナはまるで漢字の明朝体のデザインでした。これは百年以上前の中学歴史教科書から。なんと「ネ」が子丑寅、子の刻の「子」です↓。
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これは、高等小学校教科書。カタカナと漢字で著された活字↓。
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続明治教科書旧字明朝カタカナ文字組見本。片仮名と云えば宮澤賢治の「雨ニモ負ケズ」が思い浮かびます↓。
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フォント・デザイン
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