明治教科書明朝
明治教科書明朝展示
学芸大学BOOK AND SONSにて。
百年以上前の資料。
百年以上前の活字をベースに新たにフォントとして作らせていただいてます。
ポスターはB0サイスと巨大です。横1030mmx縦1456mm。
FGP続明治教科書明朝
欧文に特徴がありまして、一般的なアルファベットとは異なる骨格をデザインしました。特に大文字の「A」などはこれまでの欧文にはない風変わりな意匠となっています。
最終的にはパソコンやスマホでも表示できるようにフォント化するのですが、大元はこのように手書きのレタリングから始まります。この時点で可能な限り精密にレタリングします↓。
レタリングした元画をさらにイラレでトレースしてベジェ化し、なんどもプリントしては検証します↓。
明治教科書明朝は通常のテキスト入力で全ての漢字が旧漢字に変換するのが特徴です。一部変体仮名もありますが今回の続編ではさらに難解な変体仮名を盛り込みます。例えば「な」。これは元として参考にしている明治時代前半の教科書ですが現代人には読めない字多し↓。
これは「ず」。「す」に濁点。元の漢字は「春」です。明治初期の教科書は小学校であってもこんな難解な平仮名が使われていました。一つの平仮名に対して複数の元漢字があるためいくつかのバリエーションが存在しました↓。
「し」と「じ」。濁点の有る無しで平仮名のデザインが異なる字などもあります↓。
この時代の教科書の特徴として、合字。どうみても「を」にしか見えませんが実は「こと」↓。
カギカッコみたいな記号は「こと」、モの左に縦線のあるのは「とも」と読みます↓。
これはインクの汚れにも見えますが、「とき」↓。
これは明治初期の教科書の1ページ。明治教科書明朝2のカタカナは現代的ではなく明治期をイメージしたデザインです、横線が基本的には直線。例えば「ニ」などが漢数字の「二」と区別がつかなくなるのでこうしたデザインにはしないと思いますが、あえて明治初期の雰囲気を出すために↓。
「ネ」は「子」が使われていましたが漢字のネ偏(示す偏)的なデザインにしました。「セ」は漢字の「色」の作り的に自己流デザインとして進めています↓。
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