テキンで活(凸)版印刷中

手作業で何十年も前のイギリス製活版手動印刷機ADANA(アダナ)のテキンを使って印刷しています。

テキンのインク調色中
テキンは版画のような要領でローラーにインクをつけ一回づつ紙を挟み込み印刷します。円盤状の金属板にインクを塗ってローラーでならします。白と黒のインクを混ぜてグレーの特色作成中。
3mm真鍮板
文字盤の金属は3mm厚の真鍮板です。
真鍮5mm厚の板の縁を金属ヤスリで削る
真鍮5mm厚の板の表面を水研ぎ中

テキンのチェースに版を取り付けるための台座は自分でオリジナル加工製作しています。真鍮5mm厚の板を名刺サイズにカットし、孔を座ぐり処理。チェースに取り付ける際に凸凹がないよう完全に平になるようにしています。表面は400番〜1000番の耐水ペーパーで水研ぎ。

5mm真鍮板
鏡面仕上げ。金属を伐ったり、研磨したり簡単そうに書いていますが、手は痛くなるはかなりの時間がかかる作業です。
テキンで活版
この隙間に紙を挟んでハンコのように押します。紙と版の面が平でないとうまく文字が印刷できませんので自作の真鍮5mm厚板をかましてチェースに文字版を取り付けました。ADANAは印字する時に最後に微妙な遊びがあり、ぐいっと紙を凹ませるような感覚で圧をかけます。
ディープマットブラックに特色グレー刷り
ディープマットブラックに刷るとこんな具合に。銀のようなにギラギラしてもおらずなんともいえない落ち着いた高級感のある色に仕上がりました。
活版印刷に適していそうな紙に自分で印刷

他にもハーフエア180kg(ホワイト、コルク、ヘンプ)、ケンラン360kg(白、黒)、ディープマット450kg(ホワイト、ブラック、ミストグレー)、特Aクッション 白1mm厚、コースター原紙 スノーブライト1mm厚、チップボール紙など活版印刷に適していそうな日本で用意できる紙全てに自分で印刷しました。電機も使わないこんな50年も前の道具で綺麗な印刷物ができあがるのです。文字はフォントグラフィックの逸品、FGBゼロ丸ゴシックです。丸ゴシックですがかわいくもなく落ち着いたデザインとなります。カタカナ類に特徴があり、活(凸)版印刷時の文字の墨溜まりをアール処理しているという印刷物になった時を想定した凝った作りのフォントです。

インク調合中
名刺仕上がり
チップボール紙
余っていたチップボール紙に試しに印刷。インクさえ乗ればどんな厚みのものでも印刷可能です。

その場で自分の手で刷るのですから、紙さえあればどんなものにも印刷可能です。デザイナーは一般的に印刷物は印刷所に発注しますからまさに夢のような環境です。印刷所に頼む場合はこれだけの紙で試し刷りはまず引き受けてもらえないでしょうし、仮にできたとしても相当のコストがかかるはずですが基本は自分で好きな紙をカットして用意し、プリントゴッコのように刷るだけです。
フォントグラフィック活版
今回の紙の選定は事前に活版に適していそうなものをチョイスしましたのでどれも甲乙つけがたくどの紙もそれぞれの特徴があります。その中でもベスト4をつけるならということで挙げます。
  1. ベスト1:特Aクッション 白1mm厚〜ブ厚く存在感がありますがわずかにエアーが入っており活版がちょうどよく圧がかかって凹んでくれます。色もハガキのようなオフホワイトで落ち着いています。コースター原紙に比べて高めのコスト。
  2. ベスト2:コースター原紙スノーホワイト1mm厚〜特Aクッションに次いでブ厚く存在感があります。特Aに比べると紙の繊維が密な気がします。色が青みがかかった白ですので個人的にはあまり好みではありませんが単価がとても安い。
  3. ベスト3:ディープマット450kgブラックにグレー刷り。この紙に活版用の白インクで刷りたかったのですがどうしても白がうまく出ず、試しにグレーにしたところバッチりでした。ディープマットは特Aやコースターに比べて固く、パキパキした手触り感です。特Aクッションと同じ位のコスト。
  4. ベスト4:ディープマット450kgホワイトとミストグレー。ブラックよりも2割ほど安価。ミストグレーが上品な色合いでお気に入りです。
特Aクッション 白1mm厚に黒インク刷り
ベスト1、特Aクッション 白1mm厚に黒インク刷り。そんなハンコみたいな手作り作業でまともな名刺ができるわけがないだろう?と半信半疑だったかと思いますがこんなに美しく仕上がりました。
フォントグラフィック活版
自然な手になじむような若干やわらかい素材感が上品さを醸し出します。コスト面でももうしぶんなく今後はこの紙メインで使うと思います。

*ADANAは活版印刷をするための機械ですので鉛活字を拾い、組んだ版をチェースという金属枠に固定して印刷します。この場合はイラストレーターなどで組んだデータを真鍮腐食版処理して凸形状の文字版を作り、テキンのチェースに固定して印刷しますので正確には凸版印刷となります。

フォントグラフィックではこのようなこだわりのある美しい活版名刺製作を承っております。ご相談、お見積もりなどお気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ


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箔押し印刷

金属版を発注し、名刺をハンドメイドで印刷しています。銀箔やエンボス試作。高温を保ち、均一に圧をかける。紙の相性もありけっこうコツがいります。成功確率10%位。紙をたくさん無駄にしてしまいましたが時間や圧のかけ具合など手先で工夫しているうちに何枚かは成功しました。版画感覚で完全アナログです。インクジェットやオフセットに慣れていましたが自分の手で作る印刷はすばらしく楽しいです。

これまでデザイナーは箔押しや活版など専門の印刷所に発注するのが普通ですがフォントグラフィックの場合はすべてハンドメイドで自分の手で造り上げます。

箔押し且つ凸版用亜鉛板は、金属ノコギリで細かく切り刻んでいます。その他、海外から荷物が届きました。最近外国からよく買います。しかし便利な時代になったものです。日本で手に入らない印刷用具が調べれば比較的簡単に入手可能です(失敗も多い)。

箔押し名刺
箔押し名刺
箔押し名刺
箔押し名刺
箔押し名刺
箔押し名刺
箔押し名刺
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手動式活版印刷機(テキン)

アダナ活版印刷機

このたび、ビンテージものの英国ADANA(アダナ)製活版印刷機、テキンを導入しました。テキン(テフート)とは手動式の平圧印刷機のことでポストカードや名刺など小さな紙ものを印刷します。ゴムローラーでインクを付けて版画のように刷ります。全て金属製の部品でできています。この機械を使って自分の手で印刷したいと思います。

ADANA写真

ADANA写真

イギリスから入手した段階では錆や埃がひどく動きのよくない部分がありましたが、部品は全部バラし、油埃を洗浄し一つ一つの部品は精密部品用研磨材料で細部まで丁寧に磨き上げました。最高峰グリスを施しウルトラシルキーな動きに生まれ変わり中です。

アダナ活版印刷機メンテナンス中
アダナ活版印刷機メンテナンス中
アダナ活版印刷機メンテナンス中
アダナ活版印刷機メンテナンス中

ADANA 5x3(Five three)

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FGBゼロ丸・ライン

FGBゼロ丸・ラインフォント

グリフ外側+墨溜まり部分にも微妙な円弧を描く丸ゴシックと袋文字のフォントです。

FGBゼロ丸フォント

ゼロ戦の機体をさらに忠実に再現したフォント、その名もFGBゼロ丸。零のなめらかな翼の曲線をフォントのデザインに凝縮させました。漢字も適度に丸みを帯び、普通の丸ゴシックとはまた違った前例のない緩やかなグリフ曲線を描いた美しい仕上がりとなっています。

FGBゼロラインフォント

ゼロ丸のデザインはそのままに袋文字タイプになっています。

FGBゼロ丸フォント

FGBゼロ丸フォント

FGBゼロラインフォント

FGBゼロラインフォント


ハンカタ漢字

FGBゼロ丸OTFは半角カタカナに特徴があります。2〜3文字づつ組み合わせることにより、漢字、或は ハングル文字のような一見すると意味不明な文字ですが目が慣れてくると読めるようになる新しい日本語漢字です。半角カタカナ、ハングル風でもあるところから「ハンカタ漢字」と名付けました。

FGBゼロ丸で名刺

↓歴史上の人物名を名刺にした例です。

カタ漢字
カタ漢字

↓歴史上の人物やタレントなどの名前の例です。

FGBゼロ丸でタレントなどの名前を表示

PDFはご購入いただいたフォントデータに同梱しています。

FGBゼロ丸でタレントなどの名前を表示

なぜ、このように規則正しく揃うのか秘密はこのFGBゼロシリーズの基本骨格にあります。欧文のベースラインや、仮名の種類によって横のラインがすべて揃うように作っているからです↓

FGBゼロ丸ベースライン


このフォントを使った活(凸)版印刷の様子を公開中です。ぜひご覧ください。
テキンで活(凸)版印刷中

FGBゼロ丸・ラインフォントOTFは有料です。

購入前にPDF字組み見本で十分にご確認ください。

FGBゼロ丸PDF字組見本FGBゼロラインPDF字組見本

OSXのJISキーボード環境での日本円の通貨単位「¥」の入力について

WindowsやOSXのUSキーボードでは標準設定で入力可能ですが、OSXのJISキーボードをお使いの方はことえり環境設定で次のように設定してください。

  1. 画面右上、黒地で白文字の「A」英字を選択
  2. 「環境設定を表示」を選択
  3. 「入力文字」の「JISキーボードの¥キーで入力する文字」を「バックスラッシュ」に変更

FGBゼロゴシック・FGBゼロ丸・FGBゼロ丸ラインの3書体セット販売になります。

*過去に2つお買い求めいただいたお客様へは希望の方へは返金させていただきました。

FGBゼロゴシックをお買い求めいただければ3書体ご案内いたします。

FGBゼロゴシック

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FGBウルトラゴシック

FGBウルトラフォント

FGBウルトラフォント

ひらがな、カタカナの特徴

ゴシックでありながら明朝体のようなセリフを持つフォントです。あのウルトラマンのロゴにちょっと近い感じなフォント。正方形ではなくやや縦長なフォントです。フォトショップやイラレなどのグラフィックソフトで縁文字処理をすると骨のような形になるという一風変わったデザインとなっています。基本骨骼はFGBゼロゴシック同様です。

このフォントは終了しました。

2015年10月16日、同コンセプトの新シリーズ、「FGジョーカー」として、続・和文フリーフォント集書籍に収録しました!

アマゾンはこちら→続・和文フリーフォント集

ウルトラゴシック系列の袋文字タイプはこちらの記事をご覧下さい。

FGBウルトラフォント横組み見本

FGBウルトラフォント縦組み見本


印字の特徴

名刺用、活版印刷(凸版)用途を考慮しています。英文字のCopperplate Gothic的なデザインを更に内側に凹みを持たせたのが大きな特徴です。ゴシック体ですが、微妙に長体をかけ、明朝体のようなセリフ(爪)を持っています。

この文字の内側のセリフは印刷した時にスミ溜まりしにくく、文字のつぶれ防止の役割も果たしています↓

FGBウルトラフォント印刷

イラストレーターなどで縁文字処理をした場合、骨のようなデザインになるのが特徴です↓

FGBウルトラフォント印刷

フォントは外部ECサイトでダウンロード購入できます

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