明治期のオールド明朝体3

その後、仮名の形状の調査をすすめ同時代の資料が必要になり集めているうちに結構な数になりました。元は数千冊所蔵の中から活字の形状に特徴がある教科書を中心に5−60冊位に絞り込んでいます。

明治時代の教科書

↑さまざまなレイアウトの教科書。明治時代というと決まりきった活字組みでレイアウトが全部同じなのではと勝手に想像していましたがそんなことはありません。絵柄あり、罫線あり、活字のサイズや種類も豊富で、おどろくほど多彩な活字のバリエーションがあります。当時の活字組みという制約の中でのデザインの工夫が伺われます。

明治時代の教科書

文明開化期の日本の子供たちが学んだ本、しかも教科書ですから由緒正しい日本語活字のはずですが、相当クセのある活字もあり、変体仮名までもが混在している教科書が複数あり現代の日本人には解読不能な活字もあります。変体仮名混じり文というのは当時の日本語表現の標準だったのでしょう。

明治時代の教科書

教科書は主に国内の旧家の蔵に眠っていた貴重なものばかりです。虫食いのはげしいものもありますが、活字部分は概ね無事です。

明治時代の教科書

江戸末期寺子屋時代〜明治18年の検定制度実施以前〜検定期時代明治35年までの仮名文字は個性的なものばかりでフォント化しがいがあります。とりあえず2系統のオールド明朝体仮名レタリング中です。

FGPオールド明朝体
FGPオールド明朝体
FGPオールド明朝体

レタリング中。まず鉛筆で下書きし、ペンでスミ入れしていきます。私の場合文字を作る時は手書きで全体を俯瞰して完成させてからフォントデータ化していきます。そしてイラレなどのレイアウトソフトで文字組みをした文章を確認しながら修正を何百回と繰り返し熟成させていきます。活字のデザインそのままというのは現代のDTP環境においては違和感がある文字組みも出てくるため元活字からはかなりデザイン変更する場合もあります。

明治期のオールド明朝体4に続く。

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