明治期のオールド明朝体2

昨日の続きです。制作中のオールド明朝体の平仮名の話です。主に明治期の活字書物の平仮名を抽出し、独自のオールド明朝体を構築している最中です。しかし、元にした活字体が同じものであるならば、既出のフォントメーカーなどのオールド明朝体と似てしまうのは避けられないところですので、単に公開、或は販売するのではなくなぜ、そのような文字になったかという記録も残します。また、オールド明朝の仮名を正確に再現すると、読めない、或は使い物にならないといった声もでてくるでしょうから、元の100年前の明治期の日本語の仮名文字がどんなであったか一部紹介します。

FGPオールド明朝体

↑「は」の文字が謎です。「ハ」なのか、「わ」なのか悩みましたが書物内には片仮名の「ハ」も「わ」も存在し、他の「は」もあります。「こ」が見ようによっては「と」にも見えてしまいます。

FGPオールド明朝体

↑「せ」。「や」なのか悩ましいところでしたが「ゆ」でした。 写真でわかるように和紙への印字圧で紙が凸状になっていて、ページによって印圧がまちまちなのでインクののりでウエイトが違ってくる仮名もあります。

FGPオールド明朝体

↑「え」。これも不思議です。平仮名の「え」は漢字の「衣」から来ている説がありますが、これは片仮名の「エ」の源である「江」のようです。「え」としては読めないですね。この本には他に「え」がありませんでした。

その他、不足している仮名がいくつかありますので、それらは新たに作字中です。ちなみに写真内の「fontgraphic.jp」の欧文は完成済みの明朝体です。

明治期のオールド明朝体3に続く

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