2010年制作の街看板1

ここのところ、デザイナーによる模倣、パクリ事件が世間をにぎわせているようですが、デザイン成果物を公の場に出す場合はそのデザインがどのようなコンセプトでできたか?或はその過程資料をきちんと記録しておく、というのはもはやデザイナーにとっては常識であるといえるかもしれません。私は既に5月からこのフォント本デザインの制作過程をこのBLOGやFacebookページなどに公表し続けています。今回に限らずとも数年来デザイン成果物と並行して制作過程の記録を心がけています。

2010年の街看板

2010年に出した「CD付 和文フリーフォント集」ページの一つに「街のお店の看板や屋台の看板など実在のものをベースにフォントを差し替えてコラージュする」というアイデアがありました。今回出版する「続・和文フリーフォント集」ではこの手法を多用しています。

これは2010年、5年前の「和文フリーフォント集」96-97ページ。ちょうど本の制作真っ最中に息抜きで二子玉の花火大会に行った時に屋台を見てひらめきました。写真を撮り、看板の文字を全部フォントで作り替えています↓

屋台看板の文字

84-85ページ、お店の看板です。カフェの立て看板の文字を全部フォントで作り替えてあります↓

カフェ看板の文字

2015年の街看板作例:1

以上のアイデアを更に発展させたのが今回「続・和文フリーフォント集」に収録するビジュアルです。これは秋葉原の街のあるお店です。看板を全部書き換えてます。

制作中の様子です。メイン看板や貼り紙、メニューの文字、ポスターなどありとあらゆる文字を本のキャッチフレーズに差し替え。店の奥の方の微細なあらゆる文字をフォント化。ルーペがないと読めないほど細かく作り込んでいます↓

看板の文字

完成。一つや二つだったら頑張れば誰でもできるかもしれませんが、おそろしい数の文字をチマチマと差し替えていますので相当根気のいる作業になります。350dpiの大容量PSDデータに作り込むあまりのレイヤーの多さに16GBメモリのマシンでも反応がにぶくなりますが、フォント作りに比べたらこの位の作業はたいしたことはありません。

看板の文字

制作途中で本の価格が正式に決定しました。途中で変更があってもすぐに直せるように、フォントも変更できるようにテキストで作っているのです↓

看板の文字

2015年の街看板作例:2

これはハモニカ横丁です。iPhoneで撮った写真を左右反転させています↓

ハモニカ横丁の看板文字

写真を元に細部の文字を作り込んでいます。提灯の球形に沿ってPSDの変形で丁寧に作り込んでいます。提灯への照明のあたり具合などはレイヤー効果で焼き込み、パーセンテージを微調整してホンモノそっくりに仕上げていきます↓

ハモニカ横丁の看板文字

看板や提灯を差し替えた写真↓

ハモニカ横丁の看板文字

エフェクトをかけて完成したビジュアル。本の広告宣伝で埋め尽くされたハモニカ横丁ができました!↓

ハモニカ横丁の看板文字

このシリーズは単にフォント本の1ページで終わらせるのではなく、街のタイポグラフィックアート、街コラとして今後も継続展開していく予定です。

2010年制作の街看板2へ続く

続・和文フリーフォント集 」好評発売中!わずか2,100円+税でネットでは入手できないフリーフォントが多数入手可能です。

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